日報による労働時間管理は有効ですか―直行直帰の社員には日報管理が有効です―
1.はじめに
「日報による労働時間管理は認められるのか」というご質問をいただきます。
結論から申し上げると、タイムカードの打刻が物理的に困難な働き方をしている従業員については、日報による労働時間管理は有効な手段です。
2.日報管理が適している場面
直行直帰で業務を行っている方や、屋外での勤務時間が長い方は、会社でのタイムカード打刻になじみません。
こうした方々に対してタイムカード打刻にこだわると、かえって実態に合わない不合理な管理になってしまいます。
直行直帰は従業員にとって柔軟な働き方である一方、どこで休憩を取ったのか、いつどこで何をしていたのかが把握しにくいという課題もあります。
だからこそ、日報による管理が重要になります。
3.日報に記録すべき内容
日報による労働時間管理を適切に行うためには、以下の項目を毎日確実に記録することが必要です。
①最初の訪問先に到着した時刻
②業務を終了した時刻
③途中の休憩時間
そして、記録された日報を上長がしっかりと確認・チェックする体制を整えることが不可欠です。
この運用を徹底することで、タイムカードに匹敵する精度の高い労働時間管理が実現できます。
直行直帰など外勤の多い従業員をお持ちの会社は、ぜひ日報の活用をご検討いただければと思います。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

