新卒社員の能力を引き出す鍵は「言語化されていないルール」の共有にあり
新卒として採用された社員は、企業がその能力を認めたうえで迎え入れた人材です。
しかし、能力があるにもかかわらず、なかなか職場に馴染めなかったり、思うように成果を上げられなかったりして、早期に離職してしまうケースは少なくありません。
その背景にあるのが、企業ごとに存在する独自の文化や慣習、いわば「言語化されていないローカルルール」の存在です。
たとえば「気を遣う」という行為ひとつをとっても、その具体的な作法は状況によって異なりますし、組織によっても大きく違います。
こうした暗黙のルールは、文章やマニュアルとして明文化されていないことがほとんどです。
だからこそ、新卒社員はどう振る舞えばよいかが分からず、懸命に努力しているにもかかわらず評価されないという状況に陥りがちです。
こうした言語化されていないルールを、入社早期にしっかりと伝えることで、新卒社員は「こうすればいいのか」「こういう場面ではこう気を遣えばいいのか」という具体的な行動指針を得ることができます。
その結果、本来持っている能力を発揮しやすい環境が整い、パフォーマンスの向上にもつながります。
新卒社員が多く入社する4月というこの時期だからこそ、自社のローカルルールや暗黙の慣習を丁寧に言語化し、新卒社員へ積極的に伝えていただくことをお勧めします。
それが定着率の向上、ひいては組織全体の活性化につながるはずです。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

