労働基準監督署の調査で見られるポイント【パート2:賃金が正しく計算されているか】
前回は労働時間の管理についてお話しいたしました。
今回は、その労働時間が正確であることを前提として、賃金の計算が適正に行われているかどうかという点をご説明いたします。
労働基準監督署が賃金計算を確認する際には、主に以下の三点に着目します。
まず、最低賃金額をクリアしているかどうかです。
支払われている賃金額が、適用される最低賃金額を下回っていないかが確認されます。
次に、残業単価の計算に使用する手当が適切に含まれているかどうかです。
残業手当の単価は、基本給だけでなく、各種手当を加算した上で算出しなければなりません。
支給されている手当のうち、法令上算入が必要なものが正しく反映されているかが調査の着目点となります。
そして、残業単価の計算における分母、すなわち年平均の月間所定労働時間が適正に算出されているかどうかです。
この点については以前の動画でも詳しくご説明いたしましたが、正確な時間数を用いて計算されているかが問われます。
これらの単価が正しく算出されていることを前提に、実際の労働時間と照合することで、残業代が適正に支払われているかどうかが判断されます。
労働基準法に則った賃金計算が行われているかどうかは、企業にとって非常に重要なコンプライアンス事項です。
ぜひ一度、自社の計算方法をご確認いただくことをお勧めいたします。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

