KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

労働基準監督署の調査で確認されること【Part 1:労働時間の把握】

1.はじめに
労働基準監督署の調査において、労働基準監督官がまず重点的に確認するのが労働時間の適正な把握です。

2.なぜ労働時間の把握が最優先なのか
日本の労働基準法では、賃金は労働時間の長さに基づいて算定される仕組みになっています。
残業手当・休日出勤手当・深夜労働手当といった割増賃金もすべて、労働時間が正確に記録されていることを前提としています。
そのため、賃金が適正に支払われているかどうかを判断するには、まず労働時間が正しく把握されているかどうかを確認しなければ、適否の判断自体ができません。

3.労働基準監督官が具体的に確認するポイント
調査では、主に以下の点が確認されます。
∙ 始業・終業時刻の打刻が適正か
∙ 休憩時間がしっかり記録されているか

打刻が実態と合っていない場合や、休憩時間の取得状況が会社側で確認・管理されていない場合は、指摘を受けるリスクがあります。

4.会社が取り組むべきこと
調査に備えるうえで優先的に整備すべきなのは、次の2点です。

①適正な時刻での打刻ができる体制を整えること
②休憩時間が実際に取得されていることを会社側が確認・記録する仕組みを設けること

労働時間の記録をしっかり管理する体制を整えることが、労務コンプライアンスの第一歩です。
ぜひ自社の現状を見直してみてください。​​​​​​​​​​​​​​​​

文責 特定社会保険労務士 山本法史

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