フォークリフトの適正運用―重大事故を防ぐために―
フォークリフトを正しく使用していないと、重大な事故につながる可能性があります。フォークリフトは、人に怪我をさせてしまったり、状況によっては命に関わる事故を引き起こしたりする危険性のある機械です。
そのため、法令により厳しいルールのもとで運用することが求められています。
まず、最大荷重が1トン以上のフォークリフトを運転する場合には、技能講習を修了し、資格を取得する必要があります。
1トン未満であっても、特別教育を実施しなければなりません。
さらに、定期点検などの各種点検も確実に行う義務があります。
これらのルールが守られていない場合、事業者には重い罰則が科されることがあります。
また、フォークリフトはその性質上、構内での動線管理が非常に重要です。例えば、人が通行する通路をオレンジ色のラインで区分し、そのラインを横切る際には必ず一時停止をして安全確認を行う、といったルールを徹底する必要があります。
歩行者と車両の動線を明確に分けることが、事故防止の基本です。
さらに、ナンバープレートが付いているフォークリフトもありますが、これは公道を走行できるという意味にすぎません。
公道上で荷物の積み下ろし作業を行うことは、原則として違反となります。
この点も誤解が多い部分ですので、十分に注意が必要です。
実際には、大企業では比較的ルールが徹底されている一方で、中小規模の事業所では十分に守られていないケースも見受けられます。
しかし、ひとたび事故が発生すれば、企業の責任は極めて重くなります。
民事上・刑事上の責任を問われる可能性もあります。
ぜひ一度、自社のフォークリフトの運用体制を見直してみてください。
資格の確認、教育の実施、点検の記録、動線の整備など、基本事項を再確認することが、重大事故を未然に防ぐ第一歩になります。
安全は「大丈夫だろう」では守れません。
今一度、現場の運用を点検することを強くお勧めいたします。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

