「混ぜるな危険」—ペットボトルの中身表示にも注意が必要です—
最近は環境への配慮から、ラベルのないペットボトルで麦茶などの飲み物が販売されていることがあります。
しかし、こうしたラベルなしのペットボトルは、中に何が入っているのかが、見た目では分からないという問題があります。
「混ぜるな危険」という言葉は、皆さまも一度は耳にされたことがあるかと思います。
実は労働安全衛生法においても、これと似た趣旨のルールが定められています。
容器の中に何が入っているのかを、誰が見ても分かるようにしておかなければならない、というルールです。
飲んでよいものなのか、飲んではいけないものなのか。
あるいは「混ぜるな危険」という言葉が示すように、混ぜてしまうと危険な薬品同士であるのかどうか。
こうしたことが一目で分かるようにしておくことが、法律上求められているのです。
特に暑い時期は、水分補給をしながら仕事をされる方も多いかと思います。
本来であれば、飲み物には専用の容器を使用していただくのが望ましいのですが、会社によっては、こうしたペットボトルを再利用し、飲んではいけない液体を入れて保管しているケースも見受けられます。
これは決して望ましいことではありません。
そのような場合には、たとえば容器に黄色いビニールテープを巻くなどして、「これは工業用の薬品です」ということが一目で分かるようにしておくことが非常に重要です。
特にこの時期は、飲み物と薬品の取り違えが起きやすいため、注意が必要です。
労働安全衛生法の観点からも、飲み物としてきちんとラベルが貼られているものを使用する、あるいは飲み物用のペットボトルを転用する場合には、明確に「これは飲んではいけないものです」「化学物質です」と分かるように表示するなど、誰が見ても紛れのない工夫をしていただくことが大切だと考えます。
ぜひ、職場での表示についても、一度見直してみていただければと思います。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

