年金制度は何のためにあるのか―その本質をわかりやすく解説します―
「年金制度とは何のためにあるのですか」というご質問をよくいただきます。
結論から申し上げると、年金制度は生活保護の受給者を少なくするために存在する仕組みです。
イソップ童話の「アリとキリギリス」のように、現役世代の中には、老後や病気・怪我に備えて貯蓄や投資に取り組む方もいれば、毎月の収入をその月のうちに使い切ってしまう方もいます。
それぞれの生き方であり、否定するものではありません。
しかし、いざ働けなくなった時に、両者の間には大きな差が生じます。
貯蓄をしてこなかった方は生活保護に頼らざるを得なくなる一方、コツコツと備えてきた方は自身の貯蓄や投資のリターンで生活を維持できます。
そうなると、真面目に働き続けた人が何となく損をしているような状況が生まれてしまいます。
そこで、そのような不公平を生まないために設けられたのが年金制度です。
働くことができる現役世代のうちに、老後や病気・怪我で働けなくなった時に備えて、国が強制的に積み立てを行う仕組みです。
毎月の給与から天引きされている保険料は、「国が強制的に行う老後のための貯蓄」とイメージしていただくと、年金制度の本質がわかりやすくなるかと思います。
保険料負担が重たいと感じる方が多いと思いますが、このように考えていただくとご理解いただける方もいらっしゃるのかなと思います。
どうぞご参考になさってください。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

