KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

評価の本質―する側・される側、双方のコミュニケーションが鍵です―

評価される側の立場からすると、「一生懸命働いたのだから給料を上げてほしい」という思いは自然なことです。
しかし評価というものは、評価する側が「この人はよく頑張った」と判断して初めて成立するものです。
評価者がそう認めない限り、どれだけ努力しても評価には結びつきません。

組織で働く以上、目の前の仕事に懸命に取り組むことは大前提です。
しかし評価者である管理職は、組織全体を俯瞰しながら判断しています。
個人の努力だけでなく、その人物が組織全体にどれだけ貢献したかという視点で評価を行います。
したがって、評価される側も「評価者が何を重視しているのか」「どのような行動が高い評価につながるのか」を意識して考えることが必要です。

一方、評価する側も「組織全体のどこに目を向けてほしいか」「どのような成果を出してほしいか」「部下や後輩の指導はどの様に行って欲しいか」といった期待を明確に伝える責任があります。
評価基準や求める行動を具体的に示すことで、評価される側は何をすべきかを理解しやすくなります。

評価する側は期待を言語化して伝え、評価される側はそれを正確に汲み取って行動に移す――この双方向のコミュニケーションこそが、評価制度を機能させる本質です。
組織に属する以上、評価は避けて通れないテーマです。
する側・される側ともに、丁寧なコミュニケーションを積み重ねていただければと思います。

文責 特定社会保険労務士 山本法史

一覧