「このルールは間違っています」と言われたら―その背景にある本音を探ってください―
社会保険労務士として企業のご相談をお受けしていると、「このルールは法律的におかしいのではないですか」と突然指摘してくる従業員がいる、というケースに頻繁に遭遇します。
こうした指摘には、いくつかのパターンがあります。
これまで何も言わなかったのに突然言い出すケースや、そもそも指摘の内容自体が法的に正確でないケースもあります。
しかし、そのような発言をする方に共通しているのは、自身の待遇に何らかの不満を抱えているという点です。
「給料を上げてほしい」と直接伝えることはためらわれるため、まずは職場全体のルールや制度の問題として話を切り出し、最終的に自分自身の処遇改善を訴えようとする。
そういった傾向が多く見受けられます。
突然このような発言が出てきた場合には、その言葉の表面だけを受け取るのではなく、背景にあるものを丁寧に掘り下げることが重要です。
「会社に対して何か不満があるのではないか」「待遇面で納得していないことがあるのではないか」という視点で向き合わなければ、表面的な問題への対応に終始することになり、本質的な解決にはつながりません。
根本にある不満を把握し、真摯に向き合って話し合うことが、問題の早期解決と職場環境の改善につながります。
ぜひ丁寧な対応を心がけていただければと思います。
文責 特定社会保険労務士 山本法史

