KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

業務でAIを活用する際に押さえておきたい5つの注意点

企業がAIツールを業務に活用する機会が増えている昨今、適切なルール整備と運用管理が求められています。
業務上AIを利用する際には、大きく分けて以下の5つのポイントに注意が必要です。

① 使用するAIツールの選定
どのAIツールの使用を認めるかについては、企業側があらかじめ明確に定めておくことが重要です。従業員が各自の判断で無秩序にツールを利用することは、思わぬリスクを招きかねません。

② AIに任せてよい業務の範囲の明確化
すべての業務をAIに委ねてよいわけではありません。どの業務にAIを活用してよいかについても、企業として方針を定めておく必要があります。

③ 個人情報・機密情報の入力禁止
個人情報や会社の機密情報をAIツールに入力することは厳に慎まなければなりません。情報漏洩のリスクを防ぐため、入力禁止事項を社内ルールとして明文化しておくことが不可欠です。

④ アウトプットの正確性確認の義務化
AIは誤った情報を自信を持って出力することがあります。AIが生成した回答や成果物については、必ず担当者自身が内容を確認・検証することを義務づけることが必要です。

⑤ 業務利用前のチェック体制の整備
AIのアウトプットをそのまま業務に使用してよいか、あるいは第三者によるチェックを経る必要があるかについても、明確なルールを設けることが求められます。著作権侵害のリスクや、誤った情報をそのまま使用してしまうことによるトラブルは、実際に起こり得る問題です。

AIはあくまでもツールであり、その利用によって生じた結果に対する最終的な責任は、使用した企業が負うことになります。
企業責任という観点からも、アウトプットのチェック体制を整えることは非常に重要です。
以上の点に留意したうえでAIを活用することで、トラブルを未然に防ぎ、円滑な業務推進につなげていただければと思います。

文責 特定社会保険労務士 山本法史

一覧