KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

新卒の給料が高い企業を選ぶ際の注意点

近年、新卒の給料を30万円以上と高額に設定する企業が増えてきました。
一見魅力的に映りますが、いくつかの落とし穴があります。
入社前にしっかりと確認しておきたいポイントをまとめました。

1. 賞与(ボーナス)の支給状況を確認する
賞与がない場合、その分を月々の給与に上乗せすることで、見かけ上の月給を高く見せることができます。
「高月給」の裏に賞与ゼロという構造が隠れているケースもありますので、賞与の有無や支給額の実績を必ず確認しましょう。

2. 離職率をチェックする
新卒に30万円以上を支払う以上、企業側もそれに見合った高いパフォーマンスを求めます。
そのプレッシャーについていけず、早期離職してしまうケースも少なくありません。
離職率が高い企業は、労働環境の厳しさを示すサインである可能性があります。

3. 40代・50代の労働条件を見る
若手の給与を手厚くすることは良いことですが、人件費には限りがあります。
その結果、出世コースを外れた40代・50代の労働条件が低下してしまう企業も多く見られます。
40代・50代は子どもの教育費など出費がかさむ時期でもあります。
この時期に収入が下がることは、生活に大きな影響を与えます。若手優遇の裏側にある中高年の待遇についても、しっかりと確認することが重要です。

4.中小企業へのメッセージ
40代・50代の労働条件を充実させることは、人手不足の打開策にもつながります。
採用・定着の両面から、中高年層への待遇改善を検討してみてはいかがでしょうか。

給与の高さだけに目を向けるのではなく、賞与・離職率・中高年の待遇という3つの視点を持って企業を見極めることが、長く安心して働ける職場選びへの近道です。​​​​​​​​​​​​​​​​

文責 特定社会保険労務士 山本法史

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