KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

法人化のタイミングについて―社会保険労務士の視点から―

法人化のタイミングについて、税理士は財務の視点からアドバイスをされると思いますが、私は社会保険労務士の立場から、少し異なる観点でお伝えしたいと思います。

1. 組織化しやすくなる
法人というのは、あくまでも「組織」です。
たとえ社長1人からのスタートであっても、将来どのような組織を作っていくかを考える上で、法人設立はそのきっかけになります。
組織づくりを意識しながら事業を進めていけるという点が、法人化の大きなメリットの一つです。

2. 財務を意識した経営ができるようになる
個人事業主の場合、入ってきたお金をそのまま使うことができますが、法人を設立するということは、個人の財布とは別に法人の財布を持つということです。
この二つを分けることで、法人から給与を受け取ったり、経費を計上したりするようになります。
経費の使い方にもルールがあるため、自然と財務を意識した経営が求められます。
その結果、経営者同士の会話の中で財務の話にも加われるようになりますし、将来の投資を考えるきっかけにもなります。

3. 「この分野で生きていく」という覚悟の宣言
法人化にはコストがかかります。
そのコストをかけてでも法人化するということは、「この分野で生きていく」という覚悟の宣言に等しいと、私は考えています。
だからこそ、そのタイミングで法人化することに大きな意味があると思います。

財務面だけでなく、組織づくりや経営者としての覚悟という視点からも、法人化のタイミングをぜひ考えてみてください。​​​​​​​​​​​​​​​​

文責 特定社会保険労務士 山本法史

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