KNOWLEDGE OF PERSONNEL AND LABOR

人事・労務の知識

定額残業制度は「残業代を払わない制度」ではありません

定額残業制度(固定残業制度)について、「残業代を支払わなくてよい制度だ」という誤解が多く見受けられます。

しかし、これは大きな誤りです。

定額残業制度とは、残業の有無にかかわらず、あらかじめ決められた一定額の残業手足を毎月支払う制度です。
本来であれば、残業した時間分だけ残業代を支払う変動制がわかりやすいのですが、企業には予算という制約があります。
変動制では基本給を抑えめに設定し、残業代が予算内に収まるよう管理せざるを得ないケースも出てきます。

一方で、「この従業員にはもっと高い報酬を払いたい」と考える経営者も少なくありません。
そのような場合に、定額残業制度を活用することで、変動制ではなく固定額として、予算の上限いっぱいの金額を確実に従業員へ支払うことが可能になります。

つまり定額残業制度は、従業員に不利な制度どころか、企業が従業員に支払いたい金額をきちんと届けるための仕組みです。
この点をぜひご理解いただければと思います。​​​​​​​​​​​​​​​​

文責 特定社会保険労務士 山本法史

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